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Exhibition Archives 2010

後藤 將義 展 

2010年7月5日-7月10日

Goto Masayoshi works
Artist Statement
 

「無力の美術」

今回のエキシビジョンタイトルとして、こう付けた。
ある意味、受けを狙ったような、非常に浅はかな言い方かもしれない。或はタイトルにしては、とても卑屈なことばかもしれ
ない。実際、付けた自分自身未だに悩み、気恥ずかしい思いさえある。

しかし現実は「そう」思うし、「そう」である。現在の社会に於いての美術。その“社会に於いての美術”の世界における自
分自身の存在、が無力である、ということ。断っておくが、現代の美術界に尽力されている方々を悪戯に煽ったり卑下した意
味ではまったくない。しかし現実としてはこういった考え方、つまり美術が社会に対して無力である、と言う意見は必ず耳に
する。そこで、この状況で、自分は何をしていったらいいか、すべき事は何か。

作品のなかの、透明の樹脂によって固められた言葉たちは、投げっ放しで曖昧で、意味が分からないと思う人もいるかもしれ
ない。このステイトメントがやや大仰な割には、作品そのものは、非常に個人的とさえ思える内容かもしれない。芸術表現と
いうものは、誰もが思ったり、感じたりしたことをそれが悪い事であれどうであれ、そのままを表現する、ということではな
く、それを抽象化し作家がその抽象化された、言葉でも音でも視覚でもない『何か』を形成することで「作品」として世の人
々に提示する、という事が作家の使命ではないのかと考える。表現としての抽象/具象ということではなく。その『何か』は
恐ろしいほどにドロドロし、色という色ももっておらず、例える事は難しいモノである。ただ、そこにあるものと、それを表
現したものとでは=(イコール)ではなくあくまで≒(ニアリーイコール)に他ならない、あくまで、作った人間の未熟さで
あるとか、社会背景的なものも含めて。代わりのものに過ぎない。

自分の場合、樹脂でそれをカタチにしてみた。[plastic]には形成する、という意味と、俗語ではあるが、偽物の、又は人工
的な、と言った意味がある。

ここに並べられた作品たちは、故に「本物」ではないかもしれない。悪趣味に、観客を試しているのかもしれない。作家自身
が観客とそれ以外に試されながら。少しでも何かを変えようとする気概を生むために。

 

Artist Profile
1975 東京生まれ
1997 文化学院 専門課程美術科卒業
1999 文化学院 付帯教育版画研究科修了
Solo Exhibitions
2004 SCREEN PRINT EXHIBITION ギャラリーQ、東京
2005 『C』‐恣意‐ギャラリーQ、東京
2010 ギャラリーQ、東京
Group Exhibitions
1998 「 "G" 」三人展 文化学院画廊
1999 プリンツ21:?グランプリ展
1998-2002 新井画廊、銀座 東京
2004 Last Spurt展 ギャラリーQ
2005 Last Spurt展 ギャラリーQ
2006 「色と形を遊ぶ展K」 ギャラリーサカ、六本木 東京
2007 「The Party」展  ギャラリーQ
2008 「lost and found-08」 ギャラリーQ、銀座 東京
2009 「lost and found-09」 ギャラリーQ、銀座 東京
Others
2004 ART BOX NEW PRINTERS FILE掲載