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Exhibition Archives 2023

李晶玉 展

2023年6月26日(月)- 7月8日(土)日曜日 休廊 

works
Artist Statement


 BLUEPRINT

ブループリントとは「設計図」を意味する英語で、青図(あおず)とも呼ば
れる図面の一種である。濃い青色の地に、文字や線が白抜きで複写される技
法、及びそれによって得られた印刷物を指し、 日光写真の技術を応用した
物で、光の明暗が図の濃淡に対応する。かつて建築や機械設計の図面の多く
はトレーシングペーパーに作図されてジアゾ式複写機で複写されたが、複写
されたものが青色だったことに由来する。

今回の個展に出品しているいくつかの作品、また過去作品でも、私はこの
単語を使って探した資料から、モチーフの骨格や骨組みを確認して構想を練
ることが多い。例えば零戦の設計図をもとに描いた「Zero」や、「Olympia」
のスタジアム、「Enola Gay」のコックピット、「Dome」の天蓋など…。頭上
を覆う構造を可視化したいという欲求が、制作に向かう動機のひとつとして頭
にある。

今、私たちの頭上を覆っている空はどんな形をしているのか。
米韓軍事演習に端を発した、北朝鮮の飛翔体発射、Jアラートの発令、弱者へ
のヘイト、軍事大国化への選択。飛翔体か電波かサイレンか、レーダーかドロ
ーンか、衛星か核弾頭か、そう称される何かが、軌道を描きながら私たちの頭
上を行き交っていて、そこに描かれた構造から、私たちは抜け出すことはでき
ないのだろうか。

本展に出品する作品たちは、上記のような漠然とした不安を解剖するような
手つきと、自身の軍事に関わる物事への興味によって制作した新作たちである。
(李晶玉)



Artist Profile
1991 東京都生まれ
2018 朝鮮大学校研究総合研究科美術専攻課程修了
個展
2018 「神話#1 」eitoeiko、東京
2021 ギャラリーQ、東京
2022 「SIMULATED WINDOW」原爆の図 丸木美術館、埼玉
ギャラリーQ、東京
2023 ギャラリーQ、東京
グループ展
2015 「武蔵美X朝鮮大『突然、目の前がひらけて』」武蔵野美術大学、朝鮮大学校、東京
2016 「在日・現在・美術II」eitoeiko、東京
「現在戦争画展」TAVgallery、東京
2017 「第6回都美セレクション展『境界を跨ぐと、』」東京都美術館ギャラリーC、東京
2018 「京畿千年記念特別展『コリアン・ディアスポラ 離散を超えて』」京畿道美術館、京畿安山市、韓国
2019 「3331 ART FAIR 2019」3331 Arts Chiyoda、東京
2020 「VOCA展2020 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」上野の森美術館
「桜を見る会 」eitoeiko、東京
2021 「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989−2019」京都市京セラ美術館、京都
「3331 ART FAIR 2021」3331 Arts Chiyoda、ギャラリーQブース、東京
「多国籍美術展『わたしたちはみえている - 日本に暮らす海外ルーツの人びと』 」
北千住BUoY、東京
「SHIBUYA STYLE vol.15」西武渋谷店、美術画廊、東京
2022 「オモシロガラ」DKM 美術館、デュースブルク、ドイツ
アートフェアー
2019 「3331 ART FAIR 2019」3331 Arts Chiyoda、東京
2021 「3331 ART FAIR 2021」3331 Arts Chiyoda、ギャラリーQブース、東京
2022 「MEET YOUR ART FESTIVAL 2022」恵比寿ガーデンプレイス、東京
「3331 ART FAIR 2022」3331 Arts Chiyoda、ギャラリーQブース、東京
2023 「Kiaf Seoul 2023」COEX、ギャラリーQブース、ソウル