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展覧会名

第20回三井不動産商業マネジメント・オフィース・エクスビション
The 20th Mitsui Fudosan Retail Management Office Exhibition

開催期間

2020年11月28日(土)ー 2021年5月14日(金)

一般の方々の鑑賞は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために
トークは中止させて頂きます。

主催

三井不動産商業マネジメント株式会社

三井不動産商業マネジメント式会社 ホームページ>>
目的

企業における芸術文化の育成と社会貢献活動を目的とする。
アートのクリエイティビリティーを感受し、会社内及び社員への文化普及活動として開催する。
7室のオフィースをギャラリーとして活用の場を広げる。
現役の美術大学生及び若手アーティストの作品の発表の場を提供する。

企画趣旨

企業における文化の育成と社会貢献の一環として浜町センタービル12階のオフィースを
アーティストに提供することで、企業文化と地域社会における芸術文化の発展に寄与する。
21世紀型グローバル企業を目指し、文化創造の枠を超えて 地域と共に「社会に豊かさと潤
いを」実現する、三井不動産グループの企業理念に合致するものです。

キュレーター:

上田雄三(キュレーター)
運 営: 有)キュウコンセプト/ギャラリーQ

Exhibition Archives
Art Works

Room 1
與那覇 健志 Yonaha Kenji

 

見つめる風景-2
油彩、綿布
72.7 x 91cm
2020



ステートメント:

 ののうち

これは私の(もの)だ。
出かけたの(とき)は8時頃だった。
こんなの(こと)は止めよう。

前後の内容によって「の」に含まれる意味は「もの、こと、人や動物、
とき状況」 などに変化する。

近頃、様々な判断に翻弄され、様々な判断に迫られ試され流ような事
が多くなって きた気がする。

「の」のように、変化していく物事の周りを回遊し、着地点を移り変え
ていく。 そんなあり方もいいかもしれない。

わたしは、その景色を楽しむように描きたい。

Yonaha Kenji CV

1986 埼玉県生まれ
2013 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業
2015 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了

 

Room 2
城戸 真亜子 Kido Maako

誕生日には花束を (左)
ジグレー版画
25 x 25cm
2018

森には白い家を (右)
ジグレー版画
25 x 25cm
2018


  ステートメント:

めにうつるものもの

流れていく時をすくいあげ、とどめおく。
1996年以降継続的に描いてきた窓の外の風景や室内の静物。
いずれも窓、あるいは眼球というフィルターを介して描いている。
問題意識はいつもこのフィルターをはさんで全く異なった空気感が同時
に存在することに置かれている。

2011年そして2020年どんなに汚染された空間であっても描くこと、
あるいはフィルターを介すことによって 静謐な空間に転化しうるという
ことを体験。

絵画が祈りに近い行為であることを感じながら過ごしている。

 

Kido Maako CV

愛知県生まれ 
1987 武蔵野美術大学造形学部美術学科油絵専攻卒業


Room 3
工藤 正毅 Kudo Masaki


holiday
油彩、パネル
50x100cm
2020


  ステートメント:

私たちは日常の様々な情景を目にした時に、温度や湿度、光や匂い、
また記憶や経験 といった様々なフィルターを通して、情景を脳裏に
焼き付けているように思います。 またそのフィルターが強ければ強
いほど、その情景は心の中に鮮明に映し出され流ので はないでしょうか。

私が作品のモチーフにしているのは日常で目にしたひとコマです。
何気ない日常の情景 こそ、様々な想像をかき立ててくれます。
ただしその情景を作品に落とし込む際に、 まずは自分の様々なフィルター
を外して、純粋なモチーフの形態を抽出するように努め ています。

そして何より、鑑賞者のフィルターに訴えかけ、様々な想像をかき立て
てもらえるよう な「間」を作品の中に作ることを大切にしています。


Kudo Masaki CV

1978 東京都生まれ
2003 創形美術学校ファインアート科 卒業
2004 創形美術学校研究科 修了



Room 4
與那覇 健志 Yonaha Kenji

あしもと (左)
油彩、綿布、パネル 
91 x 72.7cm
2020


見つめる風景(左)
油彩、綿布 
72.7 x 50cm
2020

Yonaha Kenji CV

1986 埼玉県生まれ
2013 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業
2015 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了



Room5
野々宮 幸雄 Nonomiya Yukio


陰影 2042 (左)
シルクスクリーン
47.5×63cm
2020

陰影 2043 (中)
シルクスクリーン
47.5×63cm
2020

陰影 2047 (右)
シルクスクリーン
47.5×63cm
2020


シルクスクリーンによる版画作品。デジタルは使用しない、すべて手
作業です。 細い縦ラインをぼかしをかけながら、一本ずつ刷っていく。
明度を少しずつ変えてストライプ状に連ねると、透明感と奥行きを持っ
た面が立ち 上がります。

 さらに極薄のベールを幾層か重ねて矩形のかたちを配置すると、仄か
にゆらぐ光 が幻出します。

 黒をベースに敷き詰めることから始めて、色の間合いを測りながら僅
かな変化に 調和を求めて紡ぐ色空間は、陰影を帯びて無辺に広がる。
 色の透明性は物質感や重力から解き放ち、より自由によりピュアに浮
遊感を与え てくれます。

 陰影の中に心の在り処を尋ねる、そんな作品です。


Nonomiya Yukio CV

1949 福井県生まれ
1979-84 美学校シルクスクリーン工房

Room 6
海老塚 耕一 Ebizuka Koichi


あの夜咲いた水 − ウオリビスベイ (左)
メゾチント・ドライポイント
50.5 x 66cm
2020


あの夜咲いた水 − ウシュアイア (右)
メゾチント・ドライポイント
50.5 x 66cm
2020


ステートメント:

20数年ほど前の夏、ひと月ほど2枚の版画制作のために版画家の手ほど
きを受けた。 銅に触れ、作品を作るのははじめての経験であった。
不安のなかでひとつひとつの工程、作業を丁寧に版画家が教えてくれた。

そこには自信があふれていた。作家としての自負があり、いつも不安な
なかで制作を している自分と比較して、晴れやかであった。

そんな時間に感じたことは、プリント することから生まれる神話で、
その神話を否定することが僕にとっての制作である ことに気づく。

「差異」をめぐるの思考と制作の始まりである。  差異は、「同じで
ない」という否定概念ではなく、それ自身が肯定的な概念として 捉え
られる。はじめに「差異」ありき。

そうすると、「同じもの」というのは、同一の実体がのっぺらぼうに
「存続する」と いうことではなく、差異の「戯れ」のなかで「反復さ
れる」形象の同一性であると いう事になるだろう。

 こんな思いのなかで制作は続けられている。


Ebizuka Koichi CV

1951 横浜市生まれ
1976 多摩美術大学 美術学部 建築科卒業
1979 多摩美術大学 大学院美術研究科修了

Room 7
酒井 みのり Sakai Minori

洗濯ネット、スカスカの (左)
木版
60 x 90cm
2020


まるい洗濯ネット (右)
リトグラフ、木版
60 x 90cm
2020


  ステートメント:

生活を大切にして生きていきたいという思いから、生活をテーマに、
日記を書くように、制作を続けてきました。

しかし私は生活を送るための労働や、制作をするために生活を犠牲に
してきました。 生活や世界を見つめる余裕をなくすことも有りますが、
制作を通して大切な生活や、 私を取り巻く世界を見つめ続けていきます。

 絵画の制作においては要素をそぎおとし情報を少なくすることを試み
ています。 版画の特徴の内で、色数が制限されること、筆の跡が残らな
いことが好きです。 少ない素材で作ることで、ごまかしのきかない芯の
強い絵画をつくっていきたいです。 2つの絵画は洗濯ネットをモチーフ
に制作しています。

ネットのモチーフは"抑圧"と"守ってくれる"イメージです。


Sakai Minori CV

1988 埼玉県生まれ
2011 日本大学芸術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業
2013 日本大学大学院芸術学科研究科博士前期課程造形芸術専攻修了

 

 

Lobby Wall
海老塚 耕一 Ebizuka Koichi






五つの水の家 - 境界(左)
メゾチント・ドライポイント
68 x 68cm
2020


五つの水の家 − 分水界(中)
メゾチント・ドライポイント
68 x 68cm
2020


五つの水の家 − 限界(右)
メゾチント・ドライポイント
68 x 68cm
2020


Ebizuka Koichi CV

1951 横浜市生まれ
1976 多摩美術大学 美術学部 建築科卒業
1979 多摩美術大学 大学院美術研究科修了

Lobby
岡田 卓也 Okada Takuya






20-M01 Silver & Gold
真鍮 錫 ステンレススチール 黒檀 アクリル
H59.5xW15.5×D15.5cm
2020



ステートメント:
私の制作上のコンセプトは「積層」、つまり何かを積み重ねることにより
成立しています。

そして、私にとって積層とは、時間や精神的なものの 積み重ねである人生の
象徴に他なりません。

今回の作品以外にも様々な素材を使った作品が存在しますが、そんな私にと
って時間の積み重ねの結果である木材の選択は必然と言えます。

形は木材本来の魅力を損なわないよう出来るだけシンプルにし、そこに積層
された金属を装飾することで、人として豊かに生きることを表現した作品に
なります。

一人ひとりの人生が美しいものであるように積層により成立するものは美しい。
見る人にそう感じてもらえるなら、こんな嬉しいことはありません。  



Okada Takuya CV

1969 愛媛県宇和島市生まれ 
1994 岩手大学教育学部特設美術科卒業
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